「6合で十分かな。それとも10合?」
電鍋を買うと決めてから、私は半年もこの答えを出せなかった。
価格が高いからではない。
一番悩んだのは、サイズだった。
二人暮らしなのに10合は大きすぎる気がする。
キッチンも広いわけではない。
場所を取って邪魔になり、結局使わなくなったら後悔するだろうと思っていた。
一方で、6合を選んで「もう少し大きければよかった」と思うのも嫌だった。
せっかく買うなら、毎日使い倒したい。
そんな思いがあったからこそ、なかなか決められなかった。
最後の決め手は「肉まん2個」だった
購入前は販売ページのレビューやブログを何度も読んだ。
「二人なら6合で十分」という人もいれば、「絶対10合」という人もいる。
読めば読むほど、ますます迷った。
そんな中で最後の決め手になったのが、意外にも肉まんだった。
スーパーで売っている少し大きめの肉まんを2個、一緒に蒸したい。
写真を見比べているうちに、
「これは10合じゃないと物理的に厳しそうだな。」
そう思った。
昔から「大は小を兼ねる」と言う。
家電も同じかもしれない。
迷ったときは、後悔が少ない方を選ぼう。
そう思って、10合を選んだ。
「10合でよかった」と思う日は、意外と多かった
あれから4年。
今では、「10合でよかった」と思う日が本当に多い。
例えば、スープを作りながら上の段で蒸し野菜を作ること。
とうもろこし。じゃがいも。さつまいも。枝豆。

コンロを一口使わずに同時進行できるので、夕食の準備がぐっと楽になった。
しゅうまいなら20個を2段で40個まとめて蒸せる。
茶碗蒸しも5〜6個を一度に作れる。
そして冬になると活躍するのがおでん。
おでんは、大根だけ、卵だけではなく、こんにゃくや厚揚げ、ちくわ、はんぺんなど、いろいろな具材が入るからこそおいしいと思っている。(我が家は牛すじを絶対入れる!)
10合なら、たっぷり作っても余裕がある。
吹きこぼれる心配もない。
煮詰まりすぎることもない。
食べ終わったあとも、内鍋ごと冷蔵庫に入れて、翌日そのまま温め直せる。
容量に余裕があるだけで、料理にも少し余裕が生まれる。
この4年間で、そんなふうに感じるようになった。
実は6合の内鍋も買った
ただ、ひとつだけ想定外だったことがある。
最初に10合の内鍋で2人分のスープを作ったときだった。
「これはちょっと大きいかも。」
そう感じた。
そこで後から6合の内鍋を追加購入した。
普段のスープは6合内鍋。
たっぷり作りたい料理や蒸し料理は10合内鍋。
今はそんなふうに使い分けている。
本体の大きさは後から変えられない。
でも、内鍋は追加できる。
だから今振り返ると、本体は10合を選んで本当によかったと思っている。
一番変わったのは、ゆで卵を作ること
電鍋を買ってから一番変わったことは何だろう。
そう考えると、真っ先に思い浮かぶのは「ゆで卵」だった。
以前は鍋にお湯を沸かして、時間を測って……。
それだけのことなのに、なんとなく面倒で、ゆで卵を使う料理を避けることもあった。
でも今は違う。
電鍋に入れてスイッチを押せば、あとはほったらかし。
その間に他の料理ができる。
だから、
「味玉でも作ろうかな。」
「ポテトサラダにしようかな。」
「タルタルソースも作れるな。」
そんなふうに気軽に思えるようになった。
料理が上手になったわけではない。
料理を始めるハードルが下がった。
私にとって一番大きな変化は、それだった。
また、とうもろこしや枝豆、じゃがいもも電子レンジで加熱することがほとんどなくなった。
電鍋で蒸した方が甘みが引き立って、おいしいと感じるから。




#1 外鍋にスープ材料を入れた6合内鍋をセット
#2 10合リング&蒸し皿をおいて卵をセット
#3 蓋をして過熱開始
#4 スープ完成
場所は取る。でも、それ以上の価値がある
正直に言うと、10合は大きい。
我が家では作業台にラックを置き、その上を電鍋の定位置にしている。

ラックの下には調味料を収納。(撮影時は見栄えの都合上片づけてしまったが。)
スペースを無駄なく使っている。
「収納しないんですか?」
そう聞かれたら、答えは「しません」。
というより、しまう理由がない。
ほぼ毎日使うから。
出しっぱなしの方が、ずっと便利だから。
大きいことはデメリット。
でも、それ以上に使うメリットの方が大きい。
4年間使ってきて、そう思っている。
もし今、購入を迷っているなら
もし今の私が誰かに相談されたら、こう答える。
一人暮らしなら6合。二人以上なら迷わず10合。
とうもろこしを2本そのまま蒸したいと思ったとき。
おでんをたっぷり作りたいと思ったとき。
茶碗蒸しを家族の分まとめて作りたいと思ったとき。
そんな「あと少し余裕があれば」という場面は、思っている以上にやって来る。
50歳からの暮らしでは、「持つもの」を少しずつ見直している。
でも、それは何でも減らせばいいということではない。
毎日の暮らしを少し楽にしてくれて。
少し楽しくしてくれる。
そんな道具は、これから先も残していきたい。
10合の電鍋は、私にとってまさにそんな存在だった。
大きな鍋が欲しかったわけではない。
毎日の料理を、少しだけ楽にしたかった。
その選択は、間違っていなかったと思っている。
だから私は、50歳から先の暮らしにも、この電鍋を残していきたい。
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書いた人:夕凪 47歳。
50歳以降の生き方を考えながら、断捨離や旅、資産づくりの記録を残しています。



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