未来を心配し続けていたら、今を生きないまま人生が終わってしまうのかもしれない

暮らし

最近、旅をテーマにした漫画を読んでいて、心に残った言葉があった。

「日本にいるときは何年も先のことばかり考えて生きていた。でも旅をしていると、今を生きているという感覚がある。」

その一文を読んだとき、ハッとした。

未来のために、今を使い続けてきた

私はこれまで、いつも未来のことを考えて生きてきた。

仕事、資産形成、老後、50歳で会社を辞める計画、移住先探し。

「もっと準備しなければ。」
「この選択で本当に大丈夫だろうか。」
「将来困らないためにはどうしたらいいか。」

そんなことばかり考えていた気がする。

もちろん、それが悪いことだったとは思わない。

その積み重ねがあったからこそ、今は将来の選択肢を持てるようになった。

だから過去の自分を否定するつもりはない。

でも、ふと気づいた。

私は、未来のために今を使い続けてきたのではないか。


平和だからこそ、未来を心配できる

考えてみれば、日本という国だからこそ、何年も先のことを考えられるのかもしれない。

毎日食べるものがあり、寝る場所があり、仕事があり、来月も同じような生活が続くだろうという安心感がある。

だから人は、「5年後」「10年後」「老後」といった未来まで心配できる。

もし今日食べるものも、今夜眠る場所もないような状況なら、そんな先のことを考える余裕はないだろう。

その意味では、未来を考えられること自体が平和である証でもある。

でも、その平和があるからといって、未来ばかりを生きる必要はない。


心配事は、なくならないのかもしれない

私は最近、こんなことを考えるようになった。

もしこの先もずっと未来の心配をし続けるのなら、50歳になっても、60歳になっても、きっとまた別の心配を見つけるのではないか。

会社員のときは仕事の心配。

退職したら生活費や健康の心配。

移住したら新しい土地での暮らしの心配。

人生から心配事が完全になくなる日は、おそらく来ない。

そう思ったら、ある疑問が浮かんだ。

「心配ばかりして、私はいつ人生を生きるのだろう。」

未来の準備をしているうちに、一番大切な「今日」を味わわないまま人生が終わってしまうとしたら、それは少しもったいない。


変えるべきなのは環境ではなく、思考の癖

一方で、「会社を辞めれば変われる」とも限らないことにも気づいた。

最初は、安定した会社員生活を続けている限り、自分は未来を心配する思考から離れられないと思っていた。

だから環境を変えるしかない、と。

でも、よく考えてみると、環境が変われば心配事の内容が変わるだけなのかもしれない。

会社を辞めても、新しい不安はきっと生まれる。

つまり、本当に変えなければならないのは環境だけではなく、自分の思考の癖なのだ。


「今を生きる」練習を始めたい

これから私が手放したいのは、「未来を考えること」ではない。

未来への準備はこれからも続ける。

ただ、それが人生のすべてにならないようにしたい。

心配はゼロにならなくてもいい。

でも、その心配が今日という一日を奪ってしまうほど大きくならないようにしたい。

「心配はある。でも今、好きなことを楽しもう。」

そんなふうに、心配と共存しながら今日を生きる練習をしていきたい。


今日を大切に生きた先に、未来がある

私は以前、「100点を目指す生き方を少しずつ手放している」という記事を書いた。

今回気づいたのは、それと同じように、「未来を心配し続ける生き方」も少しずつ手放していく時期なのかもしれないということだ。

未来は大切だ。

でも、未来は今日の積み重ねでできている。

だから、未来のために今日を犠牲にし続けるのではなく、今日という一日を大切に生きた結果として未来がある。

そんな生き方ができたら、これからの人生はもっと軽やかで、豊かなものになるような気がしている。

この記事を書くきっかけになった一冊

この記事を書くきっかけになったのは、『「人生このままでいいのか」ゾーンに突入したので、世界36カ国ひとり旅してみた』です。

タイトルに惹かれて手に取った一冊でしたが、「いつか」ではなく「今」を大切にする生き方について、改めて考えさせられました。

私は仕事や将来のことを考えすぎて、「今を楽しむこと」を後回しにしていた時期がありました。

もちろん、誰もが仕事を辞めて世界を旅できるわけではありません。でも、この本を読んで「人生を先延ばしにしない」という考え方は、今の私の暮らしや50歳で会社を卒業するという目標にもつながっています。

人生を少し立ち止まって考えたい方はもちろん、世界を旅することに憧れがある方へもおすすめしたい一冊です。

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書いた人:夕凪 47歳。
50歳以降の生き方を考えながら、断捨離や旅、資産づくりの記録を残しています。

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