【50歳からも残したいもの①】キッチンに電鍋のある景色

暮らし

台湾で出会った味が、10年後の台所につながっていた

台湾で食べた魯肉飯が忘れられなかった。

夜市で頬張った胡椒餅の香ばしさ。

朝ごはんで初めて食べた、温かい豆乳スープ「鹹豆漿(シェントウジャン)」。
酢を入れると、ふわっと固まる不思議な一杯だった。

「家でもこの味を作れたらいいのに。」

そう思って台湾料理を調べ始めたことが、私と電鍋との出会いだった。

台湾を旅したのは2016年。
もう10年も前になる。

あの数日間で出会った料理は、帰国してからも私の中に残り続けた。

台湾料理のレシピ本を何冊も買い、少しずつ家で作るようになった。

その中で知ったのが、大同電鍋だった。

我が家に迎えてから、気づけば4年。

もっとずっと昔からキッチンにいたような気がしていたけれど、まだ4年しか経っていないことに少し驚く。

それくらい自然に、私の暮らしの一部になっていた。


「料理をしよう」のハードルがぐっと下がった

電鍋が来て、一番変わったのは料理そのものより、「作ろう」と思える気持ちだった。

以前の私は、蒸し料理を少し特別なものだと思っていた。

蒸し器を出して、お湯を沸かして、水がなくならないように気を配る。

なんとなく面倒で、「今日はやめておこう」と思うことも多かった。

でも電鍋なら、材料を入れて水を量り、スイッチを押すだけ。

あとは待っていれば出来上がる。

その手軽さから、今日はあれも作ってみようかな、と思えるようになった。

とうもろこしを蒸したり(プリプリのツヤツヤ!)。

肉まんを温めたり(ほわほわの仕上がり!)。

シューマイを蒸したり(びっくりするほど柔らかくてジューシー!)

休日には蒸しパンを作ったり(ふかふか!)。

料理のハードルが下がると、不思議と食卓に並ぶものも少しずつ増えていった。


野菜を食べる量が、自然と増えた

電鍋を使うようになってから、スープを作る回数も増えた。

野菜を切って内鍋へ入れる。

調味料を加えてスイッチを押す。

それだけで、一品できあがる。

コンロを使わなくていいから気楽だし、煮込んでいる間はほかのことができる。

蒸した野菜は甘くておいしい。

魚も、鶏肉も、素材そのものの味をしっかり感じられる。

油をたくさん使わなくても、ちゃんと満足できる食事になる。

気づけば、以前よりずっと野菜を食べるようになっていた。


忙しい日ほど助けられる存在

リモートワークの日のお昼は、30分前に電鍋をセットしておくことが多い。

冷凍ご飯(タッパーのまま)、レトルトカレー(パウチのまま)、生卵。

全部まとめて入れてスイッチオンで放置しておけば、手軽にお昼ごはんが出来上がる。

電子レンジで温めるより、ご飯がふっくらつやつやになるのもお気に入りだし、レトルトのパウチを移し替える手間もない。

平日の夕飯も同じ。

スープは電鍋に任せて、その間にコンロで炒め物や焼き魚を作る。

コンロが一口空くだけで、夕飯づくりは驚くほど楽になる。


「ほったらかし」にできる安心感

私は少し心配性だ。

普通の鍋で蒸し料理をすると、

「水はまだ残っているかな。」

と何度も様子を見に行ってしまう。

でも電鍋は、水がなくなると自動で加熱が終わる。

だから、ずっと見張っている必要がない。

また、スープを作っていても吹きこぼれの心配がない。

電鍋にお任せした料理の状態を気にかけずに、別の料理に集中できる。

この安心感は、毎日使う道具だからこそ大きい。


私が残したいのは、「電鍋のある景色」

実は、私が一番好きなのは料理そのものではない。

キッチンに置かれた電鍋を見ることだ。

少しレトロで、どこか懐かしい丸いフォルム。

我が家の電鍋は、やさしいクリームイエロー(きはだ色)。

台所にあるだけで、不思議と気持ちが明るくなる。

料理家電というより、暮らしの風景の一部。

だから、このシリーズの「50歳からも残したいもの」に真っ先に思い浮かんだ。

もし今日壊れてしまったら。

私はきっと、また同じ電鍋を買う。

もっと高性能な調理家電はたくさんある。

便利な機能が付いたものも、きっとある。

それでも、この電鍋がいい。

料理を少し楽にしてくれた。

野菜をたくさん食べるようになった。

「料理をしながら、自分の時間を過ごす」という余白をくれた。

そして何より、キッチンの景色まで好きにしてくれた。

電鍋が我が家に来てから、暮らしは少し変わった。

それは「料理が楽になった」ということだけではない。

毎日の暮らしに、ほんの少し余白が生まれたこと。

だから私は、50歳から先の暮らしにも、この景色を残していきたいと思っている。


あとがき

電鍋について語り始めると、どうしても長くなってしまいます(笑)。

今回は「電鍋がある暮らし」の話を書きましたが、4年間使う中で試行錯誤したことや、「これを知っておけばもっと便利だった」と思うこともたくさんあります。

これから別の記事で、

  • なぜ10合サイズを選んだのか
  • 本当に買ってよかった純正オプション
  • 我が家でよく作る定番料理
  • 電気圧力鍋との使い分け

なども、少しずつ書いていこうと思います。

電鍋が気になっている方の参考になればうれしいです。

↓愛用の電鍋はこちら。他にもレトロかわいいカラーがあるので是非公式ページをのぞいてみてください。

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書いた人:夕凪 47歳。
50歳以降の生き方を考えながら、断捨離や旅、資産づくりの記録を残しています。

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