私は資産運用が好きだ。
資産運用を始めて最初に学んだことは、
「一つに集中投資しない。」
ということだった。
全財産を一つの会社に投資する人はいない。
リスクを分散させながら、長い時間をかけて資産を育てていく。
最近ふと思った。
人間関係も同じなんじゃないか。
パートナーが全部である必要はない
世の中では、
「価値観がぴったり合う人」
「趣味が全部同じ人」
「何をするにも一緒の人」
そんな夫婦像が理想のように語られることがある。
でも私は、そうは思わない。
私は山登りが好き。
パートナーは山に全く興味がない。
パートナーはゲームが大好き。
私はゲームが驚くほど下手。
私は日本酒が好き。
パートナーはビール派。
重なっている部分は少ない。
円が少しだけ重なればいい
私は人間関係を円で考えている。
山の円。
日本酒の円。
映画の円。
飲み友達の円。
仕事の円。
人によって重なる場所は違う。
山は山仲間と楽しめばいい。
日本酒は日本酒仲間と楽しめばいい。
ゲームはゲーム好きな人と楽しめばいい。
全部を一人に求める必要なんてない。
大切なのは、
「どこの円が重なっているか」
なのだと思う。
私とパートナーの一番大きな重なり
私とパートナーの円が一番重なっているのは、
食卓だ。
一緒に晩酌をする。
「おいしいね」と言い合う。
私が料理を作る。
パートナーは洗い物をしてくれる。
20年以上前、一度だけ、とんでもなく塩辛い野菜炒めを作ってしまったことがある。
私は味見をしていなかった。
パートナーは何も言わずに食べていた。
あとから私が食べてみて、
「しょっぱすぎて食べられない!」
と驚いた。
それでも、その人は何も言わなかった。
20年以上経った今でも、その出来事を覚えている。
料理の味ではない。
「この人は、私が作ったものを大切に受け止めてくれる人なんだ。」
そう思えた出来事だったからだ。
相手を変えることはできなかった
若い頃は、それなりに衝突もあった。
「もっとこうしてほしい。」
「どうして分かってくれないんだろう。」
そんなことも何度も思った。
でも20年以上一緒にいると分かる。
人は、そう簡単には変わらない。
そして、自分も変わらない。
だったら、
変えようとするより、
期待する場所を変えればいい。
山は山仲間。
日本酒は日本酒仲間。
趣味は趣味仲間。
そして、毎日の暮らしはパートナー。
それで十分だった。
人間関係は分散投資
私は一人でも生きていけると思っている。
精神的にも、経済的にも。
でも、一人で生きたいわけではない。
私は、
誰かと一緒にご飯を食べて、
「おいしいね。」
と言える時間が好きだ。
だからパートナーは必要だ。
でも、パートナー一人に人生の全部を期待しようとは思わない。
それは、お互いに苦しくなるから。
人間関係は分散投資でいい。
一人の人に全部を求めない。
それぞれの人と、それぞれの重なる円を楽しむ。
そのほうが、人にも優しくなれるし、自分も自由でいられる。
そして、人生という長い時間で見たとき、そのほうがずっと豊かに暮らせる気がしている。
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書いた人:夕凪 47歳。
50歳以降の生き方を考えながら、断捨離や旅、資産づくりの記録を残しています。



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