他の家の話を聞いて思ったこと
先日、会社の先輩と飲みに行ったとき、何歳まで働くつもりかという話から、自然と家計管理の話になりました。
その先輩も、私たちと同じ共働き・子どもなしの夫婦。
だから「きっと似たような感じなのかな」と思っていたのですが、お金の管理方法は我が家とはまったく違っていて驚きました。
家計管理って、意外と人と話す機会がありません。
だからこそ、「そんなやり方もあるんだ」と新鮮で、同時に「我が家はどうして今の形になったんだろう」と改めて考えるきっかけにもなりました。
考えてみると、家計管理には正解なんてなくて、その夫婦の性格や価値観がそのまま表れるものなのかもしれません。
我が家のお金の管理方法
我が家の資産管理は、私が担当しています。
私の手取り収入は基本的にすべて貯蓄や投資に回し、パートナーの手取り収入で住宅ローンや生活費をまかなっています。
積立も、それぞれの名義の資産額が同じくらいになるように調整しています。
マンションも共同名義、住宅ローンも半分ずつ。
万が一、将来別々の道を歩むことになったとしても、お互いが納得できる形で財産を分けられるようにしておきたいという考えからです。
こう書くと、ずいぶん計画的な家庭に見えるかもしれません。
でも、この形になったのは、何か特別なルールを決めたからではありません。
私たち二人の性格を考えると、ごく自然にこうなっただけなんです。
「今を楽しむ人」と「将来を心配する人」
私たち夫婦は、お金に対する考え方が正反対です。
パートナーは、「今が楽しければいい」というタイプ。
将来のことを必要以上に心配することはありません。
一方の私は、その逆です。
将来への漠然とした不安があると、今を心から楽しめないタイプ。
だから、不安を減らすために数字を集めます。
何歳で会社を辞めるのか。
年金はいくら受け取れるのか。
何歳から受け取るのか。
資産は毎年いくら取り崩せるのか。
100歳まで暮らせるのか。
そんなことまでシミュレーションしています。
未来を予測したいというより、数字で「大丈夫そうだ」と確認することで、ようやく今を安心して楽しめるんです。
だから私にとって資産形成は、お金を増やすことではありません。
安心を増やすこと。
それが、私がお金を管理する理由なのだと思っています。
私が家計を管理するようになった理由
実は、最初から「私がお金を管理しよう」と決めていたわけではありません。
パートナーは、一人暮らしをしていた頃から、電気やガスなどの支払い手続きが少し苦手な人でした。
お金がないわけでも、浪費するわけでもありません。
ただ、生活を回すための細かな手続きにはあまり興味がないタイプ。
だから自然と、その役目は私になりました。
家計管理も、その延長線上です。
お金が原因で大きなケンカになったことは、一度もありません。
大きな買い物はその都度相談しますが、「ダメ」と言ったこともほとんどありません。
共働きで経済的な余裕があったこともありますが、それ以上に、お互いが相手の役割を信頼しているからだと思います。
パートナーにとっては、生活に必要なお金や手続きを気にしなくていい環境が心地いいのでしょう。
逆に私は、数字を管理することで安心できます。
得意なことを、それぞれが担当しているだけなんです。
FIREという選択肢も、押し付けではない
私は50歳で会社を卒業することを目標にしています。
でも、これは最初から夫婦二人の夢だったわけではありません。
パートナーは、「定年まで働くのが当たり前」という考えで、FIREという生き方自体をほとんど考えたことがありませんでした。
だから私は、感情ではなく数字で話をしました。
「この資産があって、50歳で会社を辞めても、年間それぞれ120万円くらい収入があれば生活できそうだよ。」
そんなシミュレーションを見せると、「それはいいね」と嬉しそうにはしていました。
でも、本人はまだあまり現実味を持ってはいないと思います。
もしパートナーが「やっぱり定年まで働きたい」と思うなら、それも自由。
私は「こういう選択肢もあるよ」と提示しただけです。
人生の正解を決めたいわけではなく、選べる道を増やしたい。
そのために、数字で未来を見えるようにしているのだと思います。
先輩夫婦の家計管理
先輩夫婦は、完全にお財布を分けているそうです。
住宅ローンや家電など家にかかる費用は先輩が担当。
食費や光熱費、日用品などはパートナーさんが担当。
どちらが払うか判断に迷うものは、その都度相談。
そのたびに「これはどっち?」と意見がぶつかるそうで、「結構バチバチするんだよね」と笑って話していました。
それも、その夫婦にとっては自然な形なのでしょう。
私が一番驚いたのは、お互いの貯蓄額を知らないということでした。
「老後の計画はどうするんだろう?」
と、つい私は思ってしまいました。
でも、それは私が将来を数字で考えるタイプだから。
先輩夫婦は、そのやり方で困っていないからこそ続いているのでしょう。
もしかしたら、「相手の貯蓄額を知らない方が気楽」という夫婦もいるのかもしれません。
本当に、家計管理にはいろいろな形があります。
正反対だから、うまくいく
今回、先輩の話を聞いて改めて思いました。
家計管理に正解はありません。
性格も違えば、価値観も違う。
だから管理方法も違って当たり前です。
私は将来を考えすぎる人。
パートナーは今を楽しめる人。
昔は「こんなに考え方が違って大丈夫かな」と思ったこともありました。
でも今は、正反対だからこそバランスが取れているのだと思っています。
もし二人とも将来を心配するタイプだったら、お互い疲れてしまっていたかもしれません。
逆に、二人とも「なんとかなるよ」というタイプだったら、50歳で会社を卒業するという発想は生まれなかったでしょう。
夫婦は、同じ考え方だからうまくいくとは限らない。
違うからこそ、お互いに足りない部分を補えることもあります。
まとめ
我が家にとって家計管理は、生活費をやりくりするためだけのものではありません。
「これからどんな人生を送りたいか」を考えるための道具でもあります。
数字で未来を見えるようにしたから、50歳で会社を辞めるという選択肢を持つことができました。
だから私にとって家計管理は、節約術でも投資術でもなく、人生の選択肢を増やすためのものなのだと思っています。
そして、家計管理はお金の知識以上に、その夫婦がお互いをどう理解しているかが表れるものなのかもしれません。
「心配しない人」と「心配しすぎる人」。
そんな正反対の二人だからこそ、我が家は今の形に落ち着きました。
きっとこれからも、私は数字で安心をつくり、パートナーは「なんとかなるよ」と肩の力を抜いてくれる。
そのくらいのバランスが、私たちにはちょうどいいのだと思っています。
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書いた人:夕凪 47歳。
50歳以降の生き方を考えながら、断捨離や旅、資産づくりの記録を残しています。



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